東京都西多摩郡奥多摩町、日原街道の日原トンネル西側出口に掛かる「登竜橋」。
この橋の下に以前使われていたトロッコの残骸と廃線跡が残っています。
以前ご紹介した奥多摩工業の無人トロッコとはまた別のトロッコで、同じ奥多摩工業ではありますが機関車による牽引型のトロッコです。
何故この場所にトロッコが放置されたままなのか不明ですが、以前から気になっていましたので行ってみることにしました。
登竜橋を渡りきったところにちょっとしたスペースがあり、橋の下に降りられる階段があります。
その階段を降りた先に今回の目的のトロッコが見えてきます。
探索日:2017年03月
奥多摩工業の廃トロッコ
階段を少し降りた場所から階段の降り口を見上げます。
秋や冬であれば、行く手を遮る雑草などはあまりありませんが、これからの時期は緑が生い茂り階段を降りるのが難しくなるようです。
トロッコ関連の残骸。
階段の脇にあるのですが斜面上にあるため近くまではいけませんでした。
廃トロッコを発見。
実はこのトロッコは階段を降りる前から見える位置にあります。
この先に橋があったのでしょうか。
この黄色いものはそれ関係のものなのか、わかりませんでした。
線路に刻まれた文字。
製造年を探してみましたが見つかりませんでした。
斜面を下ったところから見上げたところ、複数のトロッコが埋まっており、荷台も大きいことから間近で見ると結構な迫力がありました。
この様な廃トロッコを見るとワクワクしてくるのは何故でしょう。
埋もれている台車を見ていたところ車輪に<I>のようなロゴが刻印されているのを発見。
そして、近くのトロッコには銘板が貼られているのも発見しました。
先ほどのマークはどうやら岩崎レール工業株式会社のロゴマークのようです。
「製造昭和38年2月、製造番号13932、形式容量2 M3」と書かれています。
さて、先ほど「橋があったのではないか」と書いた場所ですが、その延長線上にトンネルがありました。
岩場に掘られたトンネル。
奥多摩工業の名前で立入禁止の看板があります。
中をのぞいて見たところ、線路はずっと奥まで続いており、現在は線路の上に足場を作って歩けるようになっていました。また、何やら機械が動作していてゴゴゴォという音が響き渡っていたので、現在でも何らかの作業に使用しているようです。
最後に階段を降りている途中に見つけたものを。
相当の月日が経っているであろうバイクのヘルメットが岩場に置かれていました。
奥多摩工業のトロッコと言えば、現在も現役稼働している「奥多摩工業 曳鉄線」の無人トロッコも走っています。こちらの記事もあわせてご覧ください。
トロッコを動かしている奥多摩工業「氷川工場」も見どころがたくさんあります。工場夜景も楽しめる大人の工場見学はこちらの記事から。