神奈川県川崎市には千鳥町と東扇島を結ぶ、海底トンネル「川崎港海底トンネル(人道トンネル)」が存在します。
この海底トンネルは自動車が通れるのはもちろんのこと、全国でも数少ない“歩いて渡れる”珍しい海底トンネルで、歩行者用のトンネルは全長が約1965メートルとなっています。この長さは歩行者用の海底トンネルとしては日本一を誇っています。
元々は車道の非常通路として造られたそうですが、東扇島での就業人口が増えたため2004年に歩行者の通行が可能となったようです。
今回は、千鳥町から東扇島まで歩いてみました。
探索日:2017年02月
川崎港海底トンネル(人道トンネル)
川崎駅から川崎市営バスが出ており料金は210円。
川崎港海底トンネルの最寄となる「東電前」で下車します。
バス停から少し歩くと「川崎港海底トンネル」と書かれた看板が見えてきました。が、ここは車道のトンネル入口です。人道入口は別の場所にあるので、もう少しだけ先に進みます。
上の交差点を渡ると人道入口の看板がありますので、道順に歩いていきます。
交差点から5分ほど歩いていくと、「ちどり公園」の近くに人道の入口が見えてきました。
こちらが「川崎港海底トンネル(人道トンネル)」の千鳥町側の出入口です。
「海底トンネル歩道入口」
海底へ続く入口。
階段の中腹に自動ドアがありました。
車道の排気ガスを歩道に入らなくするため、ドアをつけることでトンネル内の気圧を調整しているのだそう。
下まで降りると、先の見えない長い通路が姿を現しました。
通路内では一定時間ごとに「ここは歩行者専用通路です。自転車は降りて通行して下さい。」という自動放送が流れています。
たまに自転車とすれ違うだけで他に歩いている人はおらず、自動放送だけが響き渡っています。
ここの1日の平均利用者数は約100名程度だそうです。
10分ほど歩いた頃、上り階段が見えてきました。東扇島側に到着です。
東扇島側の出入口。
反対側にはあった「海底トンネル歩道入口」の表示はなく、標識だけが立っていました。
川崎市港湾局と書かれた、ここでしか見られない「歩行者専用道路標識」。
右側の上部が青くなっている建物が管理棟です。
出入口はそのたもとにあります。
東扇島の港からの景色。
写真中央に、上で紹介した管理棟と同じような建物が見えますが、あれが千鳥町側の出入口です。あの場所から海底に入り、今回、ここまで歩いてきました。
川崎港海底トンネルへのアクセス方法
JR川崎駅から川崎市営バスが出ています。
千鳥町から歩く場合は「東電前」で下車。
東扇島から歩く場合は「東扇島北公園入口」で下車。