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有名な“車のおもちゃ”を見に埼玉県飯能市「白岩集落」へ、まさかの野生動物と遭遇

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どうも、はうやし(@hauyashi)です。

埼玉県飯能市の山奥にある廃集落のお話です。

飯能市と秩父市を結ぶ県道73号線は、一部区間で車が通行できない未通道路となっています。未通区間は車が通行できないものの、登山道として利用されています。

そんな登山道の途中に、2つの廃集落が現存しています。

今回は、飯能市側にある廃集落「白岩集落」についてご紹介いたします。



埼玉県飯能市 白岩集落

飯能市側にある県道73号線の終着点に行くと、今回の目的地である「白岩集落」に到着します。

今回訪れる白岩集落は、上白岩地区と下白岩地区の2つに分かれています。

当時は上白岩地区・下白岩地区あわせて約30軒ほどの住宅が集まっていたそうですが、廃集落となった現在はどのくらいの住宅跡が残っているのか訪ねてみました。

JFEミネラル武蔵野鉱業所「武蔵白岩鉱山」跡地

白岩集落に車で訪問する場合は飯能市側からアクセスします。

飯能市側の県道73号線の行き止まりまで進むと、何やら大きな遺跡のような跡地が姿を現しました。

ここは2015年3月末まで、JFEミネラル武蔵野鉱業所「武蔵白岩鉱山」がありました。
石灰を採掘していた工場で、ナローゲージのトロッコが走っていたことで一部で有名な鉱山でした。

現在は工場のほとんどの建物が解体・撤去されていますが、その跡地が遺跡のようで、今回の目的地ではないもののワクワク感が漂ってきます。


さて、白岩集落に行くには登山道を登っていくのですが、その入口に「白岩集落跡」についての説明が書かれた看板が設置されています。

これを読むと、白岩という地名はその名の通り「白い岩・石灰岩が周囲にあるため」に名づけられたそうです。また、時代の変化とともに昭和60年以降、廃集落になったとも書かれています。


登山道を少し進むと、鉱山でトロッコが走っていた名残を見ることができました。


「あの線路の先はどうなっているのだろう」

ワクワクしちゃいます。

白岩集落 下白岩集落(第一ポイント)

登山道を登り始めて10分弱、白岩集落の第一ポイントである下白岩集落に到着しました。


到着して一番最初に目に飛び込んできたのがこちらの廃屋です。


手前の小屋の正体は不明ですが、浴槽があるのが見えます。
さすがにお風呂ではないと思いますが…。


開いてる窓から部屋の中を拝見。


家具などの生活用品はそのまま残っていました。

ところどころ真新しい缶ジュースの空き缶が転がっていましたが、ハイカーや探訪者が残していった物でしょう。ゴミはちゃんと持って帰りましょう。


玄関にはすぐ手前に2階へ上がる階段がありました。
昔の家はどこも簡易的な階段が多い印象で、特に降りるときの階段が大変そうに思えます。


天井に吊るされたモンペがどこか懐かしさを感じさせます。
おじいちゃんの家に行くと、よく同じような感じで洗濯物がかかってました。


日本赤十字社 社員。


家の前には苔に覆われたスニーカーが落ちていました。


お隣の2軒目です。


植物に侵食された形跡があり、廊下や室内も荒れ果てていました。


玄関の横にお風呂場があります。
昔の家は雨の日でも一度外に出ないと風呂場に行くことができない物件が多く、さぞかし大変だったことでしょう。

白岩集落 上白岩集落(第二ポイント)

続いて白岩集落の第二ポイントである上白岩集落へ向います。

下白岩集落からさらに登山道を進むこと約10分、開けた場所に出ました。


ここが上白岩集落です。
この場所には廃屋が4軒残っていました。


到着してまず目についたのがこちらの消火栓。
レトロなデザインと土台についた苔が非常にマッチしていて目を引きました。


4件のうち1件はご覧の通り既に倒壊していて内部を見ることはできません。

事前の情報でこの辺りに「しらとり」というお土産屋さんが存在していたそうなのですが、辺りを見ても見つけることはできませんでした。もしかしたら、この倒壊していた建物が「しらとり」だったのでしょうか。残念です。


その倒壊した建物の隣にあったこちらの住宅。
土砂が家の中まで入り込んできて酷い有様になっていました。


別の角度から。よく倒壊せずに残っていたものです。
こんなのが突然流れてきたらたまったもんじゃありません。


外にあった物置小屋。


大黒様と恵比寿様がいらっしゃいました。


家の前にはラジコンカーも。


庭には古びたブランコがありました。
このブランコ、白岩集落ではちょっぴり有名人。

有名な “車のおもちゃ” を発見、名前はスモールバード


続いての物件を見てみましょう。
比較的しっかりと残っていそうなお宅です。


奥のほうが少し崩れていましたが近づいてみます。


お、あれは…!


あの丸いフォルムは間違いない。


ついに出会えた!
僕はキミの存在を知ったときからずっと会いたかったのだ。


この白岩集落一番の目玉と言ってもいいほど
ネット検索すると必ず出てくるこの車のおもちゃ。


数年越しの出会い。
これが見れただけで僕はもう大満足!

このおもちゃの車を見るためだけに白岩集落に訪れるという方もいるくらい、ネット上の廃墟マニアの間では有名になっているほどの代物です。

私はこの車を見ながら、この場所でしばらく余韻に浸っておりました。

ちなみに、この玩具の名前は「スモールバード」というペダルカーで、1960年代に株式会社モーリから発売されたブリキの玩具です。

さて、部屋の中も覗いてみます。



建物の外側はしっかりしているように見えましたが、案の定部屋の中は荒れ放題。
スモールバードの他に、これといった残留物は見つかりませんでした。

壁の奥に見える石垣、この廃屋の裏手には登山道が続いています。


何も知らずに歩いていて、突然廃集落が現れたらビックリしそうですね。
建物の裏側はボロボロでした。



野生の鹿「ニホンジカ」に遭遇

さて、今回の探索中に上白岩地区で野生の鹿に遭遇しました。

遭遇時、鹿さんはお食事中だったようでこちらの気配に気が付いたものの慌てて逃げる様子はなく、お食事を続けていたのでその様子を何度か撮影することができました。


探索用の広角レンズから急いで望遠レンズに付け替えて、鹿さんのお食事タイムの撮影タイム。

今まで飯能市内や秩父市内を車で移動中に鹿と遭遇したことも何度かありましたが撮影できた機会は無く、今回比較的近い距離で初めて撮影することができました。思わぬ収穫をGET。

探索中に鹿などの野生動物と遭遇した場合は充分に注意してください。刺激を与えると威嚇のため攻撃をしてくることがあります。


映像で見る白岩集落探索

今回の探索の様子を映像でご紹介いたします。

鹿さんの食事風景も見られます。あわせてご覧いただけると嬉しいです。

下白岩地区の映像

上白岩地区の映像



秩父市側にあるもう一つの廃集落「冠岩集落」

埼玉県道73号線にあるもう一つの廃集落

埼玉県道73号線にあるもう一つの廃集落

県道73号の秩父市側にある、もうひとつの廃集落「冠岩集落」にも訪問しました。

以下の関連記事にてご紹介していますので、あわせてご覧ください。

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