“山を掴んだ”ような場所にある集落。
プレイステーション2のゲームソフト「SIREN」に登場する『羽生蛇村(はにゅうだむら)』のモデルにもなったと言われている廃集落の一つでもあります。
急勾配にある廃屋群
山中に比較的広範囲にわたって家が建っています。
所々食器が散乱しており、土壁がポロポロと剥がれかかっている状態です。
母屋とトイレの高低差。
急斜面に建っているのが一目瞭然です。
冷蔵庫の前にはジュースの瓶がケースごと置いてありましたが、中身の入っている未開封の瓶が数本熟成されています。
外から見た感じ母屋にはコレといって特に無く。
黒電話を保留するときに使うオルゴールが置いてあったくらいでしょうか。
3軒目。
押入れの中から誰かがこちらを見ています。
味のある赤いテレビを発見。
懐かしさを感じさせる素敵な空間です。
魔法使いが出てくるアニメで誰もが一度は見たことのある様な“木のお化け”みたいな木。
我々が来るのを拒んでいるのでしょうか!?
そんなこと思っていると「生首」を発見。
マネキンがあると大抵の場合先客によって悪戯されていますね。(やめてください!)
4件目~。
この場所は今までの3軒とは少し離れた場所にあるのですが見ごたえ抜群でした。
後ろのタイルから察するにお風呂場だったのでしょう。
裸になった電球が風に噴かれてゆっくりと揺られていました。
この集落一番の見所でした。
横に連なる廃屋郡。4~5軒が並んでいます。
上の写真に写っていたトロフィーの一番上。
なんの競技だったのでしょうか。文字も消えていたので、謎解きヒントはこれだけ。
焼き物でできた何かの顔。
ご利益がありそうな顔をしてらっしゃいます。
「今日のお夕飯は葉っぱのお味噌汁よ~」
勉強部屋を発見。
深夜にラジオを聴きながらテスト勉強を頑張っていたのでしょうか。
置いてあるダルマに目が書かれているので、無事に高校合格?大学合格できたのかな。
中をのぞくとキッチンでした。ドアはお勝手口だったようです。
流し台のポットがレトロでいいですね。
この集落にはちょっとした広場みたいなところがありました。
そこには大型の廃バイクが止まっていました。
きっとあの家に住んでいた、車好きな方のバイクでしょう。
現在はそんな面影はありませんが、この場所に自転車やバイクがあるということは、私達がここにたどり着くまでに通ってきた道は、当時はもっと広く、歩きやすい道だったことでしょう。
ここまでいくつかの集落を巡ってきて、山奥にある物件を尋ねるとき、その物件に人がいなくなってからどのくらいの時間が経過したのか、道を歩いているだけで時の流れを感じるようになりました。