埼玉県秩父市にある浦山ダムの左岸は、関係者以外車両通行止めとなっていて交通量が著しく少ないため廃道のような状態になっています。
今回はそんな廃道の雰囲気を楽しめる左岸をお散歩しつつ、すぐ近くにある若御子集落(廃集落)までお散歩を楽しみたいと思います。
探索日:2017年7月
廃道を楽しみながら歩いて若御子集落跡へ行く
浦山ダムの左岸は、関係者以外車両通行止めとなっているので、廃集落までは浦山ダムから歩いて進みます。
一般車両が通ることがないので道路は廃道化が進んでいます。
しばらく進むと、公園のような広場が出てきました。
天望の広場
ちょっぴり立ち寄ってみると、ピクニックができる広さのある公園になっていました。
こちらの広場は名前の通り「天体」に関する作品・名前の付けられたスペースが設けられています。
十二支の問い
「十二支の問い」という名前が付けられたスペースには、幾つかの岩が置いてありました。
この岩は浦山ダムの底から引き上げられたもので、それぞれの岩には十二支が彫られています。
先ほどの案内看板には、
地球は秒速30Kmで太陽の周りを周っています。
日本では時刻を表すのに動物を象形として、子、丑、虎、兎、辰、巳、馬、羊、申、酉、戌、亥の姿をかりて表現しています。又、これらは方向を表すのにも使っていました。
この広場の動物たちは、ダム湖底より引き上げられた自然石に彫刻したものです。想像上の動物もいますが、動物を探してみるのも時空と遊ぶ一つの方法です。
と記載されていました。
他にも変わったオブジェなどが置いてありました。
少しオカルト(?)っぽい要素が含まれている公園でしたが面白いところでした。
本線から側道へ
天望の広場から更に先へ進むと、右側から山の中に入る側道が出てきます。この側道を登っていくと若御子集落のある方に進むことができます。
ガードレールのところに立っている標識は20キロ制限標識です。ダムの天端(駐車場方面)から来ると標識の裏側しか見えませんが、若御子集落に行く場合にはこの標識を目印にすると分かりやすいです。
側道を登りきる(舗装道が終わる)と、山の上に高圧鉄塔が見えます。この高圧鉄塔の裏側に廃集落があるので、そこを目指して斜面を登っていきます。
高圧鉄塔の真下までやってきました。
ここまで来たら若御子集落はもうすぐです。
近くに「→ 奥秩父線 2号に至る」という標識があるので、その標識通りに進んで行くと若御子集落に到着します。
埼玉県秩父市「若御子集落」
斜面を登りきると、今回の目的地「若神子集落」に到着しました。
周囲の石や岩には青々とした苔が生えていて神秘的な景色が広がっています。
まずこちらの建物から。
農機具などを入れておく倉庫のような建物だったのでしょうか。
壁も抜け、床も抜け、屋根も崩れかけ。
農機具でしょうか。何に使うモノなのでしょう。
何かの部品も転がっています。
この建物は特に目ぼしい物はなく。
物置に隣接する母屋です。
若御子集落では現存している住宅はこちらの一軒のみ。
手前にあった建物はすでに倒壊してしまっています。
室内もボロボロです。
建物の裏側に周ってきました。
床は完全に抜け落ちています。
壁もないところが多く見受けられます。
柱自体は丈夫そうに見えますが、いつまでこの状態でいられるのでしょうか。
若御子集落の周りはこのように多くの木々に覆われています。
緑との触れ合いも楽しめます。
注意!熊が出没する地域です
浦山ダム付近では、毎年のように熊の出没情報が相次いでいます。
右岸・左岸ともに目撃情報があります。