埼玉県秩父市の山奥に存在する廃村「小倉沢集落」は、秩父鉱山(通称:日窒鉱山/ニッチツ鉱山)と呼ばれる鉱山で働く人たちが全盛期には2000人ほど暮らしていたという集落です。
現在、鉱山そのものは稼動しているものの、使用されなくなった学校や住宅、店舗などが取壊されずにそのまま残っています。
また、2014年2月には大雪の影響で見るも無残に倒壊してしまった建物もありますが、そのまま放置されています。
探索日:2016年5月
埼玉県秩父市「小倉沢集落」
秩父市大滝にある滝沢ダムの方から細い坂道を上がり、車1台がやっと通れるようなトンネルを抜けると”ソレ”は突然姿を現します。
現役施設「秩父鉱山簡易郵便局」
今なお現役で営業をしている「秩父鉱山簡易郵便局」。
この佇まいでも、こんな山奥でも、平日の9時から16時まで営業しています。
頭上には橋でしょうか?川を越えて鉱山施設の方へ繋がっています。
株式会社ニッチツが運営する「秩父鉱山」
秩父鉱山。
株式会社ニッチツが運営しているため、日窒鉱山やニッチツ鉱山とも呼ばれています。
ブルーシートが被っている箇所は、大雪で倒壊した部分でしょうか。
以前はこの建物の手前にも別の建物があったようですが、雪で全壊したそうでここは撤去されていました。
秩父鉱山の住居区域(小倉沢集落)
上の場所から少し進むと、たくさんの廃墟が姿を現します。
この建物は、この集落”唯一”の商店。
割れた窓ガラスの隙間から失礼して。
中には、冷蔵ケースなどがあるのを確認できました。
商店の裏には住宅も。
落ちていた新聞の日付は 1989年(平成元年)4月18日 火曜日 でした。
この建物は公衆浴場。
公衆浴場の前を通る、小倉沢集落唯一の道。
公衆浴場の隣にはアパート。
新緑に囲まれて、なんていい雰囲気なのでしょうか。
こちらは集落の中でも見どころと言える社宅。
この建物の右側、残念ながら例の大雪で倒壊してしまいました。
今も倒壊したままの状態で残っていますが、なんとも無残な姿でありました。
現在、小倉沢集落の大部分がニッチツの管理下にあります。
以前は見学可能であった小倉沢小学校なども今では立入が許可されていません。
小倉沢集落を訪れる際は充分に注意し、関係各所に迷惑をかけないようにしましょう。
(探索日:2016年)