廃墟の聖地となっている宮城県大崎市の「化女沼レジャーランド」(読み方:けじょぬまレジャーランド)について
過去に開催された見学会・ツアーのうちの2日間、実際に化女沼レジャーランドに行って園内の様子を撮影してまいりました。
その時の様子を1つの記事にまとめましたのでお届けいたします。
また、皆様が気になっているであろう、化女沼レジャーランドの撮影許可・見学会・バスツアーについてもご紹介いたします。
- 化女沼レジャーランドとは…?
- 化女沼パークホテル(化女沼観光ホテル)
- 化女沼レジャーランド 売店・ゴルフ場
- 化女沼レジャーランド お姫館・化女沼神社
- 化女沼レジャーランド 姫龍峡(ジンギスカン・そうめん流し)
- 化女沼レジャーランド 野外ステージ
- 化女沼レジャーランド キャンプ場
- 化女沼レジャーランド 飛行機 FA-200「エアロスバル」
- 化女沼レジャーランド ゲートボール場
- 化女沼レジャーランド 遊園地エリア「機関車」
- 化女沼レジャーランド 遊園地エリア「空中ブランコ」
- 化女沼レジャーランド 遊園地エリア「メリーゴーランド」
- 化女沼レジャーランド 遊園地エリア「コーヒーカップ」
- 化女沼レジャーランド 遊園地エリア「トラバンド」
- 化女沼レジャーランド 遊園地エリア「観覧車」
- 後藤社長による化女沼レジャーランド説明会
- 化女沼レジャーランドの見学会・撮影許可について
- 化女沼レジャーランドの見学バスツアーについて
化女沼レジャーランドとは…?
化女沼レジャーランドは当初「化女沼保養ランド」という名称でオープン。古川商会の二代目・後藤社長の“夢”が詰まった総合レジャーランドです。
園内には、遊園地やゴルフ場、キャンプ場やホテルなどが併設されています。
遊園地エリアの遊具は、後藤社長がアメリカやヨーロッパに直接出向いて買い付けてきたものが並んでいます。
1979年の開園から約22年、多くの人々に親しまれて、2001年に閉園しました。
化女沼パークホテル(化女沼観光ホテル)
まず最初にご紹介するのは、化女沼レジャーランド内にある宿泊施設「化女沼パークホテル」です。「化女沼観光ホテル」とも呼ばれたホテルです。
化女沼レジャーランドの敷地内にあるため、こちらのホテルも使われておらず廃墟となっています。
訪れたこの日は、化女沼レジャーランドの後藤社長による、化女沼レジャーランドについてのお話を聞くことができました。その会場が化女沼パークホテルのロビーで、その後、ホテル内を自由に見学することができました。
化女沼パークホテルの写真は、この記事でご紹介したものの他にもたくさん撮影しました。これ以外の写真、化女沼パークホテルの詳細については以下の記事でもご紹介しています。
化女沼レジャーランド 売店・ゴルフ場
入口からすぐのところにあるのがこちらの売店です。シャッターがめくれている箇所があるので、そこから中に入ります。
店内に入ると「化女沼レジャーランド売店」のパネルがお出迎え。棚は空っぽ、床には新聞紙や包装紙が散乱していました。
店内には、ゴルフ練習場「化女沼レジャーパークゴルフ場」が併設されています。
ゴルフ場は、練習場(打ちっぱなし方式)でした。2階建てになっていたのですが、1階はツタに侵食されていました。
こちらでご紹介した以外にも、売店・ゴルフ場などの写真をたくさん撮影しました。その他の写真は以下の記事にてご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
化女沼レジャーランド お姫館・化女沼神社
化女沼レジャーランド内にある「お姫館」と「化女沼神社」についてです。こちらの写真はお姫館です。
お姫館は、化女沼に伝わる“照夜姫”にまつわる伝説を紹介してその霊を慰める施設です。
化女沼レジャーランドはそのほとんどが廃墟となっていますが、「お姫館」に関しては廃墟ではなく、しっかりと管理されている施設です。
こちらは化女沼神社です。お姫館の裏手にひっそりと佇んでいます。
化女沼神社では例祭も行われているようです。
照夜姫、古里見守って 化女沼神社で例祭│宮城県
大崎市民が憩う化女沼の主とされる伝説の美女照夜姫の例祭が24日、同市古川の化女沼神社で営まれた。社があるのは、2001年に休園した観光施設「化女沼レジャーランド」の敷地内。経営者の後藤孝幸さんと元従業員の女性2人が、神職の祝詞に続いてかしわ手を打った。
そんな「お姫館」と「化女沼神社」について、以下の記事にて詳細やその他の写真をご紹介しています。よろしければ、こちらもあわせてご覧ください。
化女沼レジャーランド 姫龍峡(ジンギスカン・そうめん流し)
化女沼レジャーランドのお食事処、そうめん流しとジンギスカンが楽しめた「姫龍峡」です。
倒れているものやブルーシートに包まれているものなど、200個ほどのテーブルがずらっと並んでいます。中国っぽい雰囲気が廃墟の美しさを一段と引き立てていました。
今回の化女沼レジャーランドの廃墟探索で、こちらの「姫龍峡」は面白さ・ワクワク度でトップ3に入るくらいの施設でした。
厨房内も見るところがたくさんありました。
姫龍峡について、以下の記事にて詳細やその他の写真をご紹介しています。よろしければ、こちらもあわせてご覧ください。
化女沼レジャーランド 野外ステージ
化女沼レジャーランドの野外ステージです。
現役時代にはバンド「ゴダイゴ」も、この野外ステージで1,000人規模のライブを行った過去があります。
YouTubeに化女沼レジャーランドの当時の様子を撮影した映像がありましたので貼っておきます。野外ステージで行われた「きんぎょ注意報!」着ぐるみショーの映像です。
野外ステージについて、以下の記事にてその他の写真をご紹介しています。よろしければ、こちらもあわせてご覧ください。
化女沼レジャーランド キャンプ場
化女沼レジャーランドではキャンプ施設も存在していました。
こちらはバンガローです。室内の広さは6畳ほど。全部で20戸程度建っていました。
化女沼レジャーランド 飛行機 FA-200「エアロスバル」
化女沼レジャーランドの入り口付近にある飛行機の乗り物です。実際に飛行していたものを、遊具に転用した用廃機です。
機種は、富士重工業製のFA-200「エアロスバル」。1965年から1986年にかけて全299機が製造された民間機です。
化女沼レジャーランド ゲートボール場
化女沼パークホテルの目の前にあるゲートボール場です。全天候型の室内施設だったようです。
ゲートボール場入口から階段を下って建物に入るのですが、その階段が錆びて劣化しており、とてもスリリングな体験ができました。
化女沼レジャーランド 遊園地エリア「機関車」
ここからは、化女沼レジャーランドのメインである遊園地エリアについてご紹介いたします。
遊園地エリアのあった機関車の乗り物。2人乗りの客車を2両牽いていたようです。
線路が草に埋もれていて全体を見渡すことは出来ませんでしたが、八の字を描く線路が敷かれていました。
こちらの記事に掲載した写真以外にも、遊園地エリアにある遊具の写真を以下の記事にてたくさんご紹介しています。あわせてご覧ください。
化女沼レジャーランド 遊園地エリア「空中ブランコ」
遊園地エリアにあった空中ブランコです。
ブランコは撤去されていたので、支柱のみ残っています。手前に転がっている箱は運転台です。最初に見たときは何の遊具だったのか分かりませんでした(笑)
こちらの記事に掲載した写真以外にも、遊園地エリアにある遊具の写真を以下の記事にてたくさんご紹介しています。あわせてご覧ください。
化女沼レジャーランド 遊園地エリア「メリーゴーランド」
遊園地エリアにあったメリーゴーランド。
後藤社長がわざわざ海外に出向いて買い付けてきたものです。国内の遊園地ではあまり見かけない顔ぶれが揃っています。
こちらの記事に掲載した写真以外にも、遊園地エリアにある遊具の写真を以下の記事にてたくさんご紹介しています。あわせてご覧ください。
化女沼レジャーランド 遊園地エリア「コーヒーカップ」
遊園地エリアにあったコーヒーカップです。
カップは錆びて塗装が剥がれ落ちています。それでも、カップ中央の回転テーブルを回すと、こんな状態でもカップがグルグルと回転するものもありました。
見学会に参加していた方が、カップに乗ってグルグル回して楽しんでいる風景が幾度か見られました。こんな状態になってでも楽しませてくれるなんて素敵ですね。
こちらの記事に掲載した写真以外にも、遊園地エリアにある遊具の写真を以下の記事にてたくさんご紹介しています。あわせてご覧ください。
化女沼レジャーランド 遊園地エリア「トラバンド」
遊園地エリアにあったトラバンドです。
トラバンドというワードはあまり聞きなれませんが、水平に回転する遊具です。
こちらのトラバンドですが、現在、岐阜県にある養老ランドで同型のものが現役で稼働しています。気になる方は乗りに行ってみてはいかがでしょうか。
そんな方の要望にお応えして、やりました!
トラバンドに乗ってみた
とうことで、化女沼レジャーランドにある廃トラバンドを人力で押して、回転させて動画を撮影してまいりました。
乗っているつもりになって、トラバンドから見える化女沼レジャーラドの風景をお楽しみください。
※遊具を回転させる許可は得ています。BGMはあと付けです。
こちらの記事に掲載した写真以外にも、遊園地エリアにある遊具の写真を以下の記事にてたくさんご紹介しています。あわせてご覧ください。
化女沼レジャーランド 遊園地エリア「観覧車」
さあ、お待たせしました!
化女沼レジャーランドの目玉、遊園地エリアにある観覧車のご紹介です。
この写真はレジャーランドの敷地外・化女沼ダム外周から撮影した、観覧車とアスレチックです。園内には入らずとも、外の公道からでも観覧車を眺めることができます。
でも、今回は普段立ち入ることのできない園内から撮影した写真をご紹介します。
この観覧車のゴンドラは全部で12個付いています。観覧車としては小さいサイズに分類されますが、実際に近くで見るとそのイメージとは違い、ずっしりとした趣で迫力がありました。
まん丸とした可愛らしいゴンドラです。定員は4名だそうですが、大人が4人乗るのにはちょっと窮屈なサイズ。
化女沼レジャーランド=観覧車 と言ってもいいほど、有名なこの観覧車を間近で撮影できたことに感謝です。
いつかは撤去されてしまう運命にあると思いますが、どうかこの先もできる限りこの場所に建ち続けてほしいです。
こちらの記事に掲載した写真以外にも、遊園地エリアにある遊具の写真を以下の記事にてたくさんご紹介しています。あわせてご覧ください。
後藤社長による化女沼レジャーランド説明会
2016年11月に行われた見学会で、化女沼レジャーランドの歴史などについての説明会が行われました。その時の様子を撮影いたしました。
トーク内容:誕生秘話、開園当時の様子、廃墟で注目された理由、閉園後に温泉が湧いた話など…
化女沼レジャーランドを一から作り上げた後藤社長の貴重なお話です。
ぜひ、ご覧ください。
化女沼レジャーランドの見学会・撮影許可について
これまでに行われた化女沼レジャーランドの見学会については、化女沼レジャーランドの後藤社長と深く関わりのある廃墟マニアの鹿取茂雄氏の主催により開催されていました。
現在の化女沼レジャーランドは譲渡先を探している状態で、2017年春頃に譲渡先の決定が控えていたことから、2017年2月19日に『化女沼レジャーランド 最後の見学会』が開催され、これを最後に見学会の開催は終了となりました。
その後、諸般の事情により譲渡の話は白紙となり、2018年現在も鹿取氏の協力により化女沼レジャーランドの譲渡先を募集している状況ではありますが、今後個人での撮影、見学、研究等の対応は行わない方針とのことです。
土地に興味がある方はご連絡下さい。今回は、見学会は致しません。個人での見学、撮影、研究等もお受けできせん。
前回は何度も岐阜と宮城を往復し、電話やメールや郵送による対応に追われ、余暇を過ごす趣味の範囲としての対応が難しい状況でした。今回は、ゆるく募集し、のんびり探します。— よごれん (@yogoren) 2017年12月6日
化女沼レジャーランドは後藤社長の元から離れました。
これにより今後は一切、見学会などは行われないものと思われます。
化女沼レジャーランドの見学バスツアーについて
鹿取氏主催の化女沼レジャーランド見学会とは別に、宮城県仙台市の旅行会社「たびのレシピ」主催によるバスツアーが不定期にて開催されています。
今までに何度か開催されており、2021年も春に開催が予定されています。詳しくは以下の参考リンクをご覧ください。