宮城県大崎市に廃墟ファン界隈では有名な遊園地の廃墟があります。
その名は、「自然と音楽と味・スポーツの楽園 “化女沼レジャーランド”」。
2000年に閉園、約16年間その当時のままの姿で残り続けています。
しかし、現在、この土地の売却先を探しており、今年中には売買契約が結ばれる見込みとなりました。
以前よりこの場所に訪れてみたいと思っていたところ、なんと無料で見学会が開催されることが分かり、このチャンスを逃すまいと参加してまいりました。
今回はその様子をご紹介いたします。
先日一足先に公開した記事
「遊園地の廃墟で有名な「化女沼レジャーランド」内にある廃ホテル「化女沼パークホテル」」
とあわせてご覧いただけたら幸いです。
探索日:2016年11月19日(土)
備 考:TEAM酷道(よごれん氏)主催の化女沼レジャーランド見学会にて
自然と音楽と味・スポーツの楽園 “化女沼レジャーランド”
東北自動車道の長者原サービスエリアのスマートインターから車で約5分。
化女沼レジャーランドのアーチが見えてきました。
当日は、生憎の天候にもかかわらず、駐車場は満車となっていました。
めくれたシャッターの隙間から中に入ってみます。
売店の奥にはゴルフ練習場の受付があります。
荒らされたのでしょうか、床にはポスター類や資料類、窓ガラスが散乱していました。
カウンターには当時のゲーム利用記録簿や資料などが残っていました。
カウンターの脇からゴルフ場につながる階段がありました。
降りてみましょう。
「レジャーパークゴルフ練習場」の看板。
落下して割れていました。
今にも自然に飲み込まれていきそうな、そんな素敵なコラボレーション。
売店・ゴルフ場をあとにして、野外の遊具を散策。
どうやら、実際に飛んでいた飛行機を遊具用に改造したとのこと。
機体番号(レジ)は「MK1035」でした。
探索を続けます。
腐った階段を慎重に降りると、落ち葉が溜まった室内のゲートボールコースが姿を現しました。
そこに落ちていた電話とゲートボール。
紅白のコントラストが美しい。
さて、ここからは、お待ちかねのメインディッシュ。
高鳴る鼓動を抑えて遊園地エリアへ。
ネットで見たことのある風景を、今、実際に自分の目で見ている。
雨で霞んで見えるせいか「夢なのではないか」と思えるくらい。
近くまで行ってみます。
まずは
カップもそうですが足元の鉄板部分も腐食が激しく、穴が開いている箇所もちらほら。
誰も乗ることの無くなった、その背中、
あなたの瞳の中には何が見えているの…?
12個のゴンドラをぶら下げて、今もなお、その場所に立ち続けている。
「はい、次の方どうぞ~」
子ども目線だと、こんな感じなのかな?
ここの遊具たちはいつまでも残ってはいないでしょう。
売却が決定したらきっと撤去されてしまうことでしょう。
でも、
この場所で作った、いっぱいの楽しい思い出は、いつまでも心の中に残り続けます。
当時を知っている人も、廃墟になって初めて知った人も、きっと。
ずっと。
普段の化女沼レジャーランドは、立入禁止となっています。機械警備の他、警察による巡回も行われているので、無断で立ち入るのはやめましょう。最近では、ツアー見学会も行われているようですのでそちらに参加するか、敷地外から見学しましょう。