観光化を目的として本丸跡に建設された天神山城の模擬天守閣。
そんな期待は虚しく観光客の過疎化という見えない敵に破れ廃墟と化した。
鉄筋コンクリートの模擬二重櫓。
営業終了から既に30年以上が経過しており、屋根の瓦は崩れ落ち、床も抜けて荒れ果てていた。
探索日:2017年5月
廃墟となった天守閣
藪に埋もれた山道を進んでいくと突如現れる天守閣。
城址跡に観光用として建てられた物件。
模擬天守閣の外観
天守閣全体を見渡すことが困難なほど周囲の木々が成長していて、長い間、人の出入りが無くなっていることが伺えます。
お城の裏側に周ってみました。
こちらも木が生い茂って全体を見ることはできません。
人の手が入らなくなればあっという間に朽ちていきます。
屋根も所々崩れ落ちていて、地面には瓦が散乱していました。
床下を覗いてみると、床が抜け落ちているのが分かりました。でも基礎はしっかりしていそうです。
装飾類はちゃんとしたものが付いていました。
模擬天守閣の内部
一通り外観を眺めた後は、建物内を覗いてみます。
内部は荒れ果てていました。
屋根が剥がれて落ちていたり、抜け落ちていたりと、予想以上に荒れ果てています。
建物内の残留物はほとんどありません。
主な残留物といったらこちらの道具。
歴史には疎いので何に使うものなのかさっぱり分かりません。
でも、なんだか素敵な風景に出会えた気がします。
2階部分は20畳くらいの部屋があるだけ。
眺めはよくありません。
上から見ると結構悲惨な状態になっていました。
模擬天守閣の周囲には、当時のお堀の跡が残っています。草木が生い茂っていない冬場であれば、見晴らしがよくなるようです。
今回の物件は、ネット上にも観光施設として営業していた当時の様子があまり出ていないので、詳細は不明です。