3年に一度開催される航空自衛隊「航空観閲式」。
例年通りであれば茨城県の百里基地で開催されていたものの、2020年は規模を大幅に縮小し、埼玉県の入間基地で開催されることとなりました。
航空観閲式の当日に多数の航空機による展示飛行などは一切行わないという内容でしたが、地上展示は行うことから、式の開催に合わせて数機の戦闘機が入間基地へ飛来しました。
11月16日・地上展示用 F-2・F-4飛来
予行練習にあわせて、百里基地から地上展示機が飛来しました。
- 第3飛行隊/F-2A(03-8559)
- 第301飛行隊/F-4EJ改(97-8416)
11月17日・地上展示用 F-15飛来
17日には、小松基地からF-15が飛来しました。
F-15J イーグル 第303飛行隊(303SQ・小松基地)
F-15到着後には同303SQのT-4も飛来し、F-4のパイロットを乗せて、その日のうちに小松基地へ戻りました。
11月26日・地上展示用 F-4 入れ替え
11月16日に飛来していたF-4EJ改(97-8416)が帰投し、新たにF-4EJ改(07-8436) Phantom Forever 特別塗装機が飛来しました。
2020年12月を以って退役する第301飛行隊のF-4EJ改。引退記念の特別塗装を纏った07-8436がまさかまさかの入間基地へ。
11月30日・地上展示用 全機帰投
航空観閲式は11月28日(土)に行われ、翌平日となる30日(月)に地上展示用として飛来していたF-2、F-4、F-15が全機所属基地へ向けて帰投しました。
F-15J イーグル 第303飛行隊(303SQ・小松基地)
13時、F-15を筆頭に帰投が始まりました。
アフターバーナー全開、ベタベタの低い上がりに痺れました。
F-15のパイロットを乗せて午前中に飛来していたT-4も、F-15に続けて離陸していきました。
F-2A 第3飛行隊(3SQ・百里基地)
F-4EJ改 ファントム 第301飛行隊(301SQ・百里基地)
そして今回の大目玉、11月26日にF-4EJ改(97-8416)と入れ替わる形で飛来していた、特別塗装機のF-4EJ改(07-8436)もテイクオフ!
欲を言えば、R/W35上がりで、誘導路を走ってくる姿を拝みたかったのですが、地元の基地でファントムの特別塗装を撮影できたのは大変喜ばしいことでした。
おそらく、F-4ファントムが入間基地を離陸する姿が見られるのは、これが最後だったことと思われます。
2020年12月10日を以って、百里基地 第301飛行隊はF-4ファントムの運用を終えました。