群馬県甘楽郡甘楽町(かんら町)にある長厳寺の裏山には「磨崖仏(まがいぶつ)」があります。
この磨崖仏が一見変わった“珍スポット”になっているとのことで、見に行ってきました。
連石山 長厳寺(ちょうごんじ)
道の駅「甘楽」から車で5分ほど行った場所にあるのが、こちらの連石山長寿院「長厳寺」です。
七福神めぐりの毘沙門天になっているようです。
入口を入って右奥手に進むと、今回の目的である磨崖仏のある場所に続く道があります。
仰天!突然現れる巨大な顔
そもそも「磨崖仏(まがいぶつ)」って何?という声が聞こえてきそうなので簡単に説明すると、自然にできた石や岩、壁に彫刻した仏像のことです。
彫刻ができそうな岩があったから大仏様を掘ったよ!ってな感じ。
磨崖仏があるのはお寺の裏山です。
磨崖仏と書かれた案内に沿って、木々が生い茂った階段を登っていきます。
途中、軽めの倒木なんかがあったりもするので注意しましょう。
階段を登り始めて2~3分。
階段の横に『お、小さな顔があるぞ!』と思った矢先の出来事でした。
上を見上げると…。
で、でた~!
階段を登りきる前から熱い視線を送ってくる磨崖仏様。
知らないで階段を登ってきたら、間違いなくビックリしちゃう圧倒的存在感。
こちらの磨崖仏は、昭和60年に完成した、高さ10メートル・幅8メートル・奥行き2メートルの“顔だけ”磨崖仏。当時は日本一の大きさと呼ばれていたそうです。
なぜ顔だけ…。
こちらを彫ったのは、吉田文作さんという仏教彫刻に深い関心を持った方。自分が60歳を迎える前に完成させたいという想いで、6年の歳月をかけて作り上げたそうです。
要約すると「彫刻に興味を持った60歳のおじさんが作った」ということですね。
まさに珍スポット!
磨崖仏の下にも、なんだか分からない彫り物が2つありました。
カ…メ…???
ラ…イオン…?
なんだ?なんなんだ!?
磨崖仏のある場所から、さらに上へと道が続いています。
先に進むと「三十三観音」や「達磨岩」などもありますが、今回はここで撤収しました。
たくさんの虫で夏場に訪問するには不向きな場所でしたが、なかなか見応えのある磨崖仏でした。
【交通アクセス】連石山長寿院「長厳寺」の行き方
電車・バスを利用した「長厳寺」までの行き方をご紹介いたします。
(最寄駅からのバスについての最新情報はバスの公式サイトでご確認ください。)
上信電鉄上州福島駅から徒歩で約1時間。
※バスはありません。
スポット情報
- 【 名称 】連石山長寿院 長厳寺
- 【 住所 】群馬県甘楽郡甘楽町小幡1926(地図で見る)
- 【営業時間】24時間
- 【駐車場】あり
- 【参考サイト】長厳寺裏山の摩崖仏(甘楽町小幡) – JA甘楽富岡