2014年にオープンした群馬県伊勢崎市「自販機食堂」は、うどん・そばの麺類自販機やハンバーガー自販機をはじめとしたレトロ自販機だけで営業している無人の食堂です。
レトロ自販機が楽しめるスポットが減っていく中、新たなレトロ自販機スポットとして誕生しました。
自販機食堂
自販機食堂は国道462号線沿いに位置しており、自販機食堂オリジナルキャラクターとレトロ自販機要素が詰まった店名ロゴが書かれた大きな看板が目印となります。
自販機食堂はマンションの一階部分が店舗として利用されています。
車はマンションの駐車場を利用することが可能です。駐車できる位置は、自販機食堂の前もしくはすぐ横のスペースです。マンションの一階には他の店舗も入っているため、他店舗の前には駐車しないでくださいとのこと。
こちらが自販機食堂の入口です。早速店内に入ってみましょう。
店内に入ると、まず最初に飛び込んでくる風景。
右側に麺類の自販機、正面には飲食スペース・カウンターが目に入ります。
右側の自販機は麺類自販機が2台(1台は使用停止中)とハンバーガー自販機が1台あります。
ハンバーガー自販機のディスプレイには他ではあまり見かけない「グーテンバーガー」がセットされていました。以前訪れた時には違うディスプレイだったので、異なるデザインのディスプレイを幾つか所有しているようです。
左側には、10円ゲーム機が数台とレトロな景品が当たるガチャポンが置かれています。小さな子供がいる家族で訪れても飽きないように工夫されているようです。
正面に見えたカウンター、4席あります。
カウンターの上には、自由に書き込みができるおもいでノートや漫画が置かれています。漫画のラインナップは一般的なものからマニアックなものが揃っていました。
写真には写っていませんが、電子レンジも置いてありました。
カウンター席の後ろにもレトロ自販機が置かれています。
稼働してるはトーストサンドの自販機、ビンジュースの自販機、COSMOS自販機です。
300円でよくわからない景品が当たるCOSMOS自販機は有名ですね。
トーストサンド自販機には、他のトーストサンド自販機では見かけない商品が販売されています。訪れた時には、デザート系としてチョコチーズシナモンが用意されていました。
日清のカップ麺自販機も置いてありましたがこちらは非可動でした。
自販機食堂の飲食スペース
飲食スペースは先ほどのカウンターとこちらの長机。
そして、入口の横に小上がりのスペースが1つ用意されています。こちらは小さい子供を連れた家族優先スペースですが、空いている時なら誰でも使うことができます。
通常、麺類自販機では自販機内に入っている割りばしと薬味を取り出して使うのですが、自販機食堂ではテーブルの上に割りばしと薬味が置かれています。
チャーシューが入った自家製ラーメンを実食
さて今回は、麺類自販機で販売されている自販機食堂名物のチャーシューラーメンを食べてみたいと思います。
こちらの麺類自販機では「天ぷらうどん(330円)」と「ラーメン(350円)」の2種類を販売しています。
今回食べるのは人気のあるラーメンの方。
- 豚バラ肉を秘伝のタレで3時間以上に込んだチャーシュー
- 自社工場で製麺・茹でた自家製麺
- しょうゆ味の生スープ
と張り紙で説明が書かれています。
天ぷらうどんに関しては特になにも書かれていませんでした。説明の長さからもラーメンを食べてほしいという強い意志が感じ取れました。
以前、ラーメンは400円だったものと記憶していますが、50円値下がりし350円で販売されていました。天ぷらうどんとの差は僅か20円。この安さなら名物と知らなくても私ならラーメンを注文しちゃいます。
お金を入れるとボタンが点灯します。
商品を選択するとニキシー管のカウントダウンが始まります。
現代ではLEDが主流になっていますが、以前は数字を表示させるためにはニキシー管が主流でした。ニキシー管自体見かけることが珍しくなっているので、まさに貴重なレトロ自販機です。
カウントダウンは25秒から始まります。このカウントダウンの間に麺を解す作業・麺つゆを注ぐ作業が行われています。耳を澄まして自販機内の音を聞いてみると、湯切りをしている音が微かに聞こえてきます。
カウントダウンが終わると、取り出し口の奥から器が現れます。
自販機食堂自家製チャーシューラーメン
これが名物のチャーシュー麺だ!…あれ、具材は…?
安心してください、入ってますよ。
具材は麺の底!底をかき回すと出てきます。
自販機の構造上、具材を麺の上に置いておくと湯切りをする際に具材が飛んで行ってしまうため、麺の底に入れています。(湯切りは、器を高速回転させてお湯を飛ばすような仕組みになっているため。)
自家製麺は茹でてから時間が経っているものの、箸で簡単にほぐすことができて食感ももっちりとしていました。
メインのシャーシューはさすが3時間以上煮込んだだけあって、口の中でホロっと崩れる柔らかさ。これが自販機で食べられるなんて正直ビックリです。
レトロ自販機は「味を楽しむのではなく雰囲気を楽しむ」なんて言ったりしますが、味でも満足できる美味しさでした。
自販機食堂のグッズも購入可能
自販機食堂に来た記念にお土産も販売されています。
缶バッヂやキーホルダーなどの自販機食堂オリジナルグッズあります。もちろん自販機での販売です。
グッズのラインナップは定期的に変わっているようです。どんなグッズが売られているかは、実際に訪れて確認してみてください。
何故かSDカードも売ってました。
カメラを起動したら「カードが入っていません」と表示された時にはもう買うしかないでしょう。
【交通アクセス】自販機食堂の行き方
電車・バスを利用した自販機食堂までの行き方をご紹介いたします。
(最寄駅からのバスについての最新情報はバスの公式サイトでご確認ください。)
JR本庄駅から「国際十王交通」を利用して約18分。
1.「本庄駅北口バス停」から「八斗島南バス停」まで乗車。
2.「八斗島南バス停」から徒歩で約10分。
店舗情報
- 【 名称 】自販機食堂
- 【 住所 】群馬県伊勢崎市富塚町293-3(地図で見る)
- 【営業時間】24時間営業
- 【駐車場🅿】無料駐車場あり
- 【公式サイト】自販機食堂™公式ツイッター