普段から何かしらの写真を撮っていると、撮影以外で出かける際にも『何か面白いものが撮れるかもしれない』という思いから念のためカメラ(一眼レフ)を持っていくようになります。
私が普段使いしているリュックはもう10年以上使っているのですが、さすがに買い替えようと思い『特に撮影する予定はないけど一応カメラも持っていくか』的なシチュエーションの時に使えるバッグを探していました。
そんな時、バッグやアパレルの販売を行っているCHROME JAPAN様からメッセンジャーバッグをご提供いただきました。
そこで今回は、ご提供いただいた「CHROME SIMPLE MESSENGER BAG」の使用感についてと、一眼レフカメラを入れるカメラバッグとしても使えるのか?という、カメラマン目線でのレビューをしてみたいと思います。
今回のレビューは、カメラを入れて使うことに適しているかどうかについての内容になっています。その点をご理解いただいた上でご覧ください。
CHROME(クローム)とは?
CHROME(クローム)はアメリカで誕生したメーカーで、メッセンジャーバッグ、バックパック、ユーティリティサイクリングアパレル、ユーティリティサイクリングシューズなどを製造・販売しています。
日本では、クロームインダストリーズ・ジャパン合同会社が輸入販売を行っています。
CHROME「SIMPLE MESSENGER BAG(シンプルメッセンジャーバッグ)」
今回紹介するのは、CHROMEのメッセンジャーバッグ「SIMPLE MESSENGER BAG(シンプルメッセンジャーバッグ)」です。
【CHROME史上、最もシンプルでミニマルに考え抜かれたメッセンジャーバッグ】だそうです。
- 容量:12L
- サイズ:約 48 x 24 x 14 cm
- 収納可能PCサイズ:13インチ(≒A4サイズ)
メッセンジャーバッグは自転車乗りが使う定番のバッグですが、今回のメッセンジャーバッグは自転車に乗る人はもちろんのこと、歩きで使う人、通勤で使う人でも使えるようなシンプルさになっています。
デザイン性能
ショルダーストラップには、丈夫なクイックリリースバックルが付いています。簡単にストラップの長さを調節することができます。
また、初めからサブストラップ(クロスストラップ)も取り付けられています。バッグが肩からずり落ちるのを防止する役目があり、自転車など体が大きく動く時にとても便利です。
自転車に乗っているとき、歩いているときでも、体に負担の少ないフィット感があります。
クイックリリースバックル
車のシートベルトと同じ素材を使っているクイックリリースバックル。肩にかけた状態のままでも、ショルダーストラップの長さを簡単に調節できます。
ショルダーストラップ自体もシートベルトのようなしっかりとした丈夫な造りになっていて、重いものを入れても安心して使えるバッグになっています。
サブストラップ(クロスストラップ)
今回地味に嬉しいのが、サブストラップ(クロスストラップ)が標準装備されていることです。
ノートパソコンや一眼カメラといった重いものをショルダーバッグに入れると、どうしてもバッグの位置が定位置からずり落ちることが多々あります。
特に自転車に乗っているときは、何度もバッグをかけ直すことが多いです。
一般的なショルダーバッグでも別売りのサブストラップ(クロスストラップ)を購入すれば済む話ですが、そもそもサブストラップ(クロスストラップ)を追加購入するのが手間で結局そのままということも多いです。
そういった点で、初めからサブストラップ(クロスストラップ)が付いていることは非常に嬉しいです。
バッグの底
バッグの下側には大きく「CHROME」と書かれています。
メイン収納とポケット
バッグのフラップ(開閉部分)は、マジックテープ式になっています。
バッグの手前にはスマホや手帳などの小物が入るファスナー式のポケットが付いています。フラップを閉じたままでもアクセスできます。
このポケットのファスナーは止水ファスナーになっているので、多少の雨なら防水効果が期待できます。
PC収納ポケット
メイン収納と別に、パソコンやタブレットを収納するためのポケットが備わっています。
このポケットには最大13インチの端末を入れることができます。
パソコンやタブレットを持ち歩かない場合には、13インチとほぼ同じ大きさのA4サイズの書類も入れることができます。
メイン収納
インナーの生地は、ビニール製の素材が使用されていて防水性能を備えています。
完全防水ではありませんが、多少の雨なら傘を差さずに使っても安心できます。
PC収納ポケット以外にも3つのインナーポケット(大きめ1つ、小さめ2つ)が付いています。
イヤホン、バッテリー、メモリーカード等の小物類を入れておけば、ノールックでもすぐに取り出せるので重宝しています。
写真撮影では使う小物類が多いので、インナーポケットの有無はバッグを選ぶ上で非常に大切なチェック項目になります。
色々入れてみました。
実際に一眼レフカメラを入れてみた
カバン底のサイズは 約48×14cm(横×縦)です。
私が所有している一眼レフカメラNikon D800を写真のように横向きに入れてみると、カメラよりもバッグ底の縦幅の方が小さく、カメラが少々はみ出る形になりました。
続いて、カメラ本体のファインダーのある面を下にして、カメラを立てた状態で入れてみました。
今度はすっぽりとバッグ底の範囲内に収まり、周りにも少々余裕ができました。
一眼レフカメラの他には、500mlのペットボトルが3本程度入るスペースがあります。
一眼レフやミラーレス一眼などの大きめのカメラをバッグに入れる場合には、写真のようにカメラを立てた状態で入れるのがベストだと思います。
カメラに対するクッション性能が無いので注意
実際にカメラを入れてみて思ったことですが、バッグ底のクッション性が無いという点です。
カメラバッグではないので当たり前なのですが、カメラを裸の状態でバッグに入れると、バッグを床に置いたときに「ドンッ!」という鈍い音がします。
カメラマンの誰もが一度は経験するであろう『あ!やっちまった!』という、あの感情が現れるのです。
バッグの底に別途クッションを敷くか、クッション性のあるケースにカメラを入れるか、対策を取って使う必要があると感じました。
まとめ:一眼レフカメラを入れるのに適しているのか?
さて、ここまでSIMPLE MESSENGER BAGの性能についてご紹介してきましたが、果たして「一眼レフカメラを持ち運ぶのに適しているバッグ」なのでしょうか?
一概にバッグといっても「リュックサック」と「ショルダーバッグ」ではそもそもの使い方が違うので、今回はショルダーバッグに絞って使用結果をお伝えします。
今回のCHROME SIMPLE MESSENGER BAGは、クッション対策をすれば『特に撮影する予定はないけど一応カメラも持っていくか』的なシチュエーションの時に使えるバッグといえます。
▼良かった点
- サブストラップ(クロスストラップ)が標準装備されている
- 重いものを入れても体に負担がかからない
- 完全防水ではないが防水性能が備わっている
- 小物用のインナーポケットがある
メッセンジャーバッグ特有、カメラの取り出しやすさもポイントが高いですね
ただ、カメラバッグとして作られているわけではないので、一眼レフやミラーレス一眼カメラを入れる場合には以下の点に注意した方がいいと思いました。
▼カメラを入れる時の注意点
- バッグ底にクッション性がない
- 別途バッグ底にクッション性のあるものを追加する もしくは
- クッション性のあるケースに入れた上でカバンに入れる
当たり前のことなのですが、カメラバッグとして作られた訳ではないのでカメラに適したクッション性がありません。
「バッグの底にクッションを入れる」「一眼レフを専用のソフトケースに入れてからバッグに入れる」などの工夫が必要です。
カメラ専用のバッグとして使いたい場合には、普通にカメラバッグとして作られた製品を使った方が良いでしょう
カメラを入れずに使った時の感想
最後に、、、カメラを入れずに使った時の感想もあわせて書いておきます。
ひとことで言うと
メッチャ使いやすい!
ショルダーストラップの調節のしやすさ、サブストラップのラクさ、そして大容量。
カメラを入れて使うには少し工夫が必要ですが、普通に使う分には特に不自由はないと感じました。
今まで使っていたメッセンジャーバッグに比べると、とても使いやすいメッセンジャーバッグでした。
これからも度々使ってみようと思います。