埼玉県越生町にある「赤坂小便小僧」。
外観はそこらにある普通の小便小僧と変わりはありませんが、唯一つだけ違うところがあります。
この小便小僧はアレの勢いがスゴイ、まさに“珍”スポットなのです。
小便小僧までの道なり
県道61号線から分岐して、紫陽花が有名な「あじさい山公園」へと続く“あじさい街道”を進んでいくと小便小僧の案内看板が出てきます。
看板には砂防指定地とも書かれており、小便小僧のある場所は河原からの土石流をガードするための砂防ダムが設備されています。
あじさい街道を外れて、この看板がある場所から800メートル山道を進みます。
車が一台程度通れるくらいの道を進んでいくと、川のせせらぎが聞こえてくるとともに小便小僧が見えてきました。
赤坂小便小僧
この場所に小便小僧がある理由として、砂防ダム整備等の砂防事業をPRする目的で作られ、後ほどご紹介する「赤坂堰堤」を整備した時に一緒に設置した、とのこと。
小便小僧から流れ出る水は、堰堤の約100メートル上流を流れる沢を水源として、その高低差を利用して放水しています。
1991年(平成3年)に設置されて以降、約27年間が経過したため小便小僧の”高齢化”が進んでおり、砂利の詰まりや空気の混入で水の出が悪い時があるそうです。
(人間で言うと尿結石ですね、痛そうです。)
そのため、年に4回程度定期的に清掃作業が行われているのですが、この清掃作業が行われた直後がスゴイんです。
スゴイ勢いでビュービュー出ちゃうみたいなんです、小便小僧さん。
というわけで、今回はそれを見に来たのです。
ほら、いらっしゃいましたよ。
大自然の中、用を足している小便小僧が立っていらっしゃいます。
勢いがイイですね。
これだけ開放的だと、そりゃ勢いもよくなりますね。
まるで「俺のほうが遠くまで飛ばせるんだぞ」と言わんばかりの姿。
尿結石じゃなくて、元気な姿が見れてよかった!
これからも健康第一でお願いしますね、小便小僧さん。
この小便小僧が立っている場所に、別に動物が一匹ぶらさがっていました。
この2つはどういった関係性があるのでしょうか。小便小僧の話に猿でも出てくるのかと思いましたが、小便小僧は「導火線に付いた火を消している姿を象ったもの」なので見当違い。
やっぱり、大自然!開放的!をアピールしているのでしょうか。
赤坂堰堤
さて、先ほどもご紹介したように、小便小僧は赤坂堰堤の整備と同時に設置されました。この赤坂堰堤についても、ちょっとした珍スポットになっているのでご紹介いたします。
砂防ダムとは、渓流などに設置されている土砂災害防止のための設備のひとつで、上流から流れる土砂をせき止める役割を果たします。
そんな役割を担う赤坂堰堤の姿がこちら。
「赤坂堰堤さん、なぜ、そんなに泣いているの?」
「だって僕の顔の前で小僧が小便しているんだもん。怒りを通り越して泣いちゃうよ。」
こんな感じなのでしょうか。
好感が持てるB級スポット
この珍スポットは山奥にあるため、交通の便が非常に悪く、公共交通機関は全くありません。
PRが目的なのに「ちゃんとPRできていないのでは?」と思ってしまうところが、またB級スポットな感じで好感が持てますね。
川のせせらぎ、澄んだ空気、木々に囲まれた空間も最高でした。
皆様も一度、訪れてみてはいかがでしょうか。
【交通アクセス】赤坂小便小僧・赤坂沢堰堤の行き方
赤坂小便小僧・赤坂沢堰堤まで行ける公共交通機関はありません。
自家用車もしくはタクシー等、車での訪問をオススメいたします。
JR八高線・東武越生線越生駅から徒歩で約100分。
1. 越生駅から頑張って歩いてください。
アクセス情報
- 【 名称 】赤坂小便小僧/赤坂沢堰堤
- 【 住所 】埼玉県入間郡越生町小杉地内(地図で見る)
- 【駐車場】なし/車一台程度の駐車スペースあり
- 【公式サイト】【砂防施設】 赤坂沢〔越生町〕